昨日、こんな記事を見つけました。
「秋田市の中学3年男子生徒が、インターネットの投稿ポルノ小説の主人公に自分の名前が使われたと警察に相談し、同署の依頼でページ運営会社は同年12月、この小説を削除するとともに名誉棄損容疑で捜査している」という内容なのですが...
う~ん、ちょっと待ってください。この少年は実名を商標登録でもしていたのでしょうか?
世の中には同姓同名の人など少なくありませんよね。東国原英夫氏や葉加瀬太郎氏、佐藤琢磨氏のような名前なら同姓同名の人物が存在する可能性も少ないでしょうが、鈴木和夫さんとか中村武さんというような平凡な名前なら同姓同名はおろか、同年齢の方が存在する可能性は少なくないでしょう。
この少年と小説の主人公が同姓同名で、中学3年生という点も一致するというだけで、削除や名誉毀損という話に発展するのは、ちょっと行き過ぎなのではないかと思うんですよ。
この考え方を発展させれば、同姓同名の犯罪者や同姓同名のAVタレントなどを訴える人も出てきそうですしね。
記事を読むと「小説は男子生徒が中学3年生として同名で登場し、校内で女子生徒とみだらな行為を繰り返す内容で、同校の女子生徒数人の実名もあるという。小説はリレー形式でパソコンや携帯電話で続きを書くことができる」とあるものの、少年の個人を特定するような要素(学校名や地域設定など)については(記事では)触れていません。
まぁ、この少年のほかに複数の少女の名前まで合致する確率を考えると、おそらく彼らを知る人物による悪戯の可能性は高いとは思いますが、小説そのものの削除や名誉毀損容疑での捜査という反応には、ちょっと疑問が残ります。(リレー小説だそうですが、著作権などはどうなるんでしょうね?そもそも、一方的な削除って、著作者人格権の一つ、公表権の侵害にならないのでしょうか?)
自分の名前と学年(年齢)が一致しただけで、名誉毀損と疑われるのも怖いですね。小説家の先生方、十分にご注意ください。
そうそう、小説や漫画では名字だけとか名前だけ、さらには、あだ名だけという人物もありますからねぇ~。
というわけで、私も早速一つ短編小説を書いてみることにしましょう。
タイトルは「ある少年の事件簿」、書き出しは.....
「どこにでもいるような平凡な少年、高橋大輝君(公立中学3年生)が数学の試験でカンニングをした」です。
続きは.....気が向いたら書き足していきますが、とりあえず冒頭の一行だけです。(笑)
さて、全国の中学三年生の高橋大輝君、警察に相談して、このブログの削除を求めますか?
(ちなみに、私には高橋大輝という名前の知人はいないはず...)
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