確信犯

尖閣諸島沖の中国漁船による衝突事件が大きな波紋を広げている。

中国が尖閣諸島を自国の領土と言っているが、これについては明らかな“嘘”である。歴史的な資料を見ても、「尖閣諸島が日本に属する」ことは明白であり、過去には中国自身もそれを認めていたからだ。

ここでタイトルに“確信犯”という言葉を使ったが、中国の主張がそうだというのではない。

もちろん、中国の多くの国民が政府の言葉に騙され、「尖閣諸島は中国の領土」だと信じているというのは嘘ではないだろう。

今回の衝突事件を引き起こした漁船の船長は、本当に信じていたのだろうか？もしそうなら、正々堂々と操業し、日本の海上保安庁が警告した際にも堂々と対応していたはずだ。中国の政府や軍隊に救援を求め、不当な拿捕を受けようとしていると主張すれば良かったのだ。

しかし、彼はそれをせず、巡視船に体当たりし、逃走しようとした。後日の情報によれば、当時船長は泥酔状態にあったという。

つまり、彼は尖閣諸島が中国領だと言う政府の言葉を信用しきってはいないものの、自己の利益のためにのみ国際問題を引き起こしかねない尖閣諸島沖での操業を図ったのだ。

すなわち、彼は「確信犯」ではない。

では、誰が確信犯なのか・・・。

その答えは、YouTubeに衝突時の動画をアップロードした人物だ。

あのビデオを入手できる人物は限られている。海上保安庁や政府の関係者だけである。そして、そのビデオの公開について、是非が問われている中でアップロードしたのである。結果、真実が日の目にさらされたのだ。

日本政府や海上保安庁の関係者は、その人物を特定しようとするだろう。そして、その人物が特定されれば、懲罰を受けることは必至なのだ。

そのリスクを負ってまで動画を公開した人物・・・。愉快犯とは思えない・・・。真実を伝えたいという熱い思いでアップロードしたのだろう。

彼の行為こそ「確信犯」なのだ。

 

ちなみに、この動画は既に削除されているが、コピーがあちらこちらに掲載されているので、興味がある人は探して欲しい。

もっとも、そう遠くない将来、堂々と公開されることになるとは思いますが・・・。