本日の産経新聞に「給食費未納20億円超す」という記事がありました。
生活費に困窮しての未納ならまだしも、「義務教育だから払わない」とか、「食べさせてくれと頼んだ覚えはない」などの言い分で、払う意志がないのだとか。
これは“未納”や“滞納”ではなく、“不払い”であり、(家庭)教育の放棄であると言えるでしょう。
(NHK受信料の不払いとは、ちょっと異質ですが...)
学校給食が始まったのは、戦後の食糧難の中で、満足な食事もとれない子供たちが多かったからでした。
育ち盛りの子供たちに偏りのない栄養バランスの取れた昼食を食べさせることで健全な肉体を育むことが目的でした。
しかし、高度成長時代を経て、飽食の時代となった今、バランス栄養食の意味合いは薄れてしまいましたが、それでも全員が同じものを同じように食べるということには、社会性を育てる意味もあるはずです。
「(親が屁理屈をこねて)対価を払わないのに(子供は堂々と)食事することができる」という給食では、「無理を通せば道理が引っ込む」の実践であり、社会性を育むどころか、逆効果でしかありません。
各種のアレルギーなどにより、特定の食物を口にできない子供などもいるでしょうから、給食が絶対いいというわけではありませんし、家庭の事情などもありますから給食を廃止しろとは言いませんが、現状の「(原則として無条件に)全員が同じ給食を食べる」という制度は廃止してもいいのではないでしょうか。
この給食費不払い問題は、社会性を持たない親たちのエゴに起因する(大人の)問題ではありますが、これを機に、給食そのものの存在意義を見直し、時代に即した「昼食の時間」に変えていくことも必要な気がします。
[das ist gut] はつかりさん、異議なし。
投稿情報: 谷山雄二朗 Yujiro | 2007/01/23 16:34
賛同ありがとうございます。
ところで、給食と聞いて私が思い出すのは、
脱脂粉乳
と
鯨の竜田揚げ
です。後者は大好きでしたし、前者も(皆が嫌うほど厭ではなかったんです。(単に鼻が悪かったからという説もありますが...)あとは、ローカルネタではありますが、某地方の小学校では
肝油ドロップ
なんかも給食の際に配られていたのを覚えています。
そんな昔懐かしい給食をビジネスにしている会社があるんですね。そういえば、ウチの近所のスーパーにもフランチャイズ店の移動販売車が揚げパンを売りに来ています。
う~ん、食べてみたい...(オヤジの郷愁です)
投稿情報: はつかり | 2007/01/23 22:55