岐阜女子短大生が世界遺産に落書きした事件が、マスコミに取り上げられると、京都産業大学生や私立常磐大高校野球部監督などによる、類似の落書き事件が発覚しましたが、先日、私が「本人に消させるのが教育的だと思う。」と書いたからというわけではないでしょうが、これを実践した大学が出てきました。京都産業大学です。
記事によれば、「落書きした同大2年の学生3人を2週間の停学処分にした。また3人には現地で消去作業に参加させる方針。旅費などは自己負担になる見通しで、落書きの代償は数十万円にのぼる見通しだ。」とのことです。
しかし、重要なのは行為に対する罰ではありません。再び同じようなことを起こさないように教育することです。
京都産業大学では、落書きした男子学生3人に対し、心理カウンセラーによる再教育を受けさせた後、修復作業に参加する予定だそうですが、さらに今後の再発防止策として「文化財を大切にする心をはぐくむ講演会」を開催し「モラル向上ハンドブック」を作成し全学生に配布するそうです。
いやぁ、お見事!そこまでやってこそ教育です。落書きした当事者だけを処分すれば済むわけではありません。所詮は氷山の一角でしかないわけで、これをキッカケに、道徳教育を進めることが重要なんですね。
というわけで、今回は京都産業大学に拍手を送りたいと思います。
ちなみに、私立常盤台高校は監督を解任したそうですが、岐阜女子短大の対応(口頭での厳重注意)が一番甘そうですね。
余談になりますが、私もこのブログで「心の障害者」についていろいろと書いていますが、こういうことをしているうちに、自分自身の行動についても気をつけるようになりました。
ちょっとしたことですが、他人への気配りを忘れずに、江戸仕草を心がけていきたいと思います。
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