時津風部屋のしごき殺人事件、朝青龍の暴行事件、ロシア人力士による大麻吸飲事件、暴力団観戦事件、野球賭博と、相撲協会の不祥事が続いています。
以前から大相撲を国技と呼ぶことに疑問を呈してきた私ですが、今回の野球賭博事件を見ていると、さらにその声を大きくしたくなりました。
大相撲関係者の野球賭博が問題視されるのは今回に限りません。これまでにも何度も週刊誌を賑わせてきた話題でありながら、ちっとも自浄作用が働かず、暴力団の資金源の一つであることは間違いないのです。
相撲協会には「解散しろ!」という苦言も寄せられているそうですし、NHKも相撲中継の中止などを検討し始めたそうですが、私も賛成です。あの緩い体質が様々な事件を引き起こしている訳ですし、テレビ中継があるから暴力団の観戦問題が起きるのですから。
これまでにも何度も書いてきましたが、大相撲にいくら歴史があると言っても、所詮は興業格闘技という大衆娯楽に過ぎません。
しかし、歴史がある興業相撲だからこそ、やくざ社会との繋がりが断ち切れないのでしょう。
そもそも、明治維新以後の近代日本誕生以前は、やくざが市民警察としての役割を担ってきた部分もあります。
もちろん江戸時代にも奉行所は存在していましたが、どちらかというと検察と裁判所という、事件発生後の対処をする組織であり、事件を未然に防ぐ役割を担ってきたのがやくざでした。
当然、利権が絡む各種の興業を取り仕切ってきたのはやくざだったこともあり、大相撲との関係は決して浅くなかったわけです。
しかし、近代化社会において、やくざは暴力団という非合法集団となり、健全な社会からは排除されるようになったわけですが、角界だけは未だに近代化ができていないんですね。
まぁ、断髪令が施行された後も丁髷を結い続けている社会ですから、文明開化していないのでしょう。
もはや相撲協会に自浄作用は期待できません。言い換えると、諸悪の根源は相撲協会にあるとも言えるわけですから、やはりここは解散するのがいいのではないでしょうか。
その上で、プロレスやボクシングなどの各種興業格闘技のように新たに複数の相撲興業団体を作らせればいいんです。
それぞれの団体が、個別の興業相撲を見せるだけでなく、団体対抗戦なども開催すればいい。不祥事を起こした団体は排除していけばいいんです。そうすれば、ある程度の自浄作用も出てくるかもしれません。
やはり、相撲協会は解散すべきですね。
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