まずは、こちらの新聞記事をお読みください。「介助犬同伴で受験したい」との申し出を拒否していたという内容です。
当初、一般企業での話かと思っていたのですが、記事によれば、兵庫県が先月、身体障害者向けに実施した職員採用試験での話だというから、開いた口がふさがりません。
女性が受験書類に「介助犬同伴」と記して応募したところ、採用担当の職員課から「犬を連れてくるなら試験中は別室で預かる」との連絡があり、介助犬の役割を説明しても受け入れられなかったという。
女性は「介助犬は常に一緒にいる存在。離れるのはとても不安だった。長い時間他人に預けて世話が行き届くかも分からず、自宅に置いて受験するしかなかった」と話す。結果は不合格だった。
同課は毎日新聞の取材に「犬嫌いやアレルギーの人がいる可能性もある」などと釈明。しかし同じ県の障害者支援課は「(職員課の)補助犬法への認識 不足があった。配慮が欠けていた」と過失を認めたうえで、「犬アレルギーの人がいれば、使用者に介助犬同伴で別室で受験してもらうなどの措置を取れたはず だ」と指摘した。(毎日新聞より引用)
これまでにも、飲食店で盲導犬や介助犬が入店拒否された話はありましたが、所詮は客商売の場でのこと。今回の話は、自治体そのものが実施した採用試験、それも身体障害者だけに限定したものですよね。
同課は毎日新聞の取材に「犬嫌いやアレルギーの人がいる可能性もある」などと釈明。しかし同じ県の障害者支援課は「(職員課の)補助犬法への認識不足が あった。配慮が欠けていた」と過失を認めたうえで、「犬アレルギーの人がいれば、使用者に介助犬同伴で別室で受験してもらうなどの措置を取れたはずだ」と 指摘した。
記事を読み進み、さらに呆れました。なぜ、釈明などするのでしょう?
自分たちの過ちを認めていない証拠ですよね。
今回の記事では、拒否した職員課の担当者個人の特定などはしていませんが、担当者はもちろん、上司も問題があると言えるでしょう。減俸、降格、配置転換などの懲戒処分が妥当だと思うんですよね。
また、今回不合格となった女性に対しても、再試験の機会を与える必要もあると思います。
と言うわけで、僭越ながら、兵庫県職員課の皆さんを「心の障害者」に認定いたします。
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