半年前、「“カミカゼ”ファミリーカー」という話を書きましたが、また悲惨な交通事故が起きてしまいました。
「東京外環自動車道内回り線(大泉ジャンクション付近)で、サッカークラブの小学生24人を乗せて走行中のマイクロバスの自動ドアが開き、11歳の少年が転落、直後を走行していたトラックにひかれて死亡した」というものです。
この痛ましい事故で、一人の少年が死亡し、二人の運転手が自動車運転過失致死容疑で逮捕されたそうです。
調べに対し、マイクロバスの運転手(サッカーコーチ)は「元気な子供たちなので、車内で騒いでいるのに気付いていたが放置していた」と供述。少年を轢いてしまったトラック運転手は「物が落ちたと思った。大丈夫だろうと思って避けなかった」と供述しているのだとか。
前回も書きましたが、今回の事故もちょっとした注意で防ぐことができただろうと思います。
そもそも、一番の問題は走行中の車内で座席を立つことです。キチンと座席に座らせ、シートベルトも付けていなかったことが事故を招いたのでしょう。(TV報道によれば)事故当時、少年はステップ部にいたという話ですから、人間機雷の投下態勢は万全で、転落事故は起こるべくして起きたと言えます。
後続トラックの運転手も、考えが甘いですね。「物が落ちたと思った」なら、回避行動を取るべきです。それが人間でなかったとしても、自分の運転するトラックのタイヤや車体にどんな影響があるかわらからない以上、回避するのが当然なのです。
今回は、落ちてきたのが人間であり、それをひき殺してしまったことで加害者になってしまいましたが、落ちてきた物次第では、自身の命まで脅かす貰い事故の被害者になっていた可能性もあるわけです。
車間距離も十分に取るのはもちろん、前方のクルマから何かが落ちたら、とりあえず回避行動をとるのは常識でしょう。もっとも、(TV報道によれば)制限速度を40km/hも超える速度で走っていたそうですから、それ以前の問題かもしれません。
少年や家族を責めるつもりはありませんが、親御さんもお子さんにクルマに乗るときの心得を教えておくべきでしたね。
「走行中の車内で座席を立たない」「座席ではシートベルトを締める」「走行中の車内で、ドアノブに触れない」この3点を守れば万一ドアが開いても人間機雷となることは、ほとんどなかったはずなんです。
あとから悔やむことは、誰にでもできます。しかし、失った命は絶対に戻ってきません。
命が大切なら、この3点だけは絶対に守ることを、しっかりと教え込むべきだと思います。
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